お酒の嗜み

Glenfarclas Distillery

Glenfarclas Distillery

地域:Speyside

創業:1836年

名前:「緑の草の生い茂る谷間」

現在も家族経営を続けている珍しい蒸留所です。

スコットランド最高峰(標高814m)のベンリネス山の麓に蒸留所を構えています。

 

歴史

 

 

グレンファークラス|ミリオン商事 より引用

1791年のグレンファークラス蒸留所の絵画

17??年

-元となる蒸留所が誕生(?)

1836年

ロバート・ヘイが蒸留所を設立(公式)

1865年

-農業を営んでいた初代ジョン・グラントが、放牧も兼ねて蒸留所の土地を購入(£511.19)

-グレンリベット蒸留所二代目のジョン・スミスに蒸留所をリース

1870年

-「J&G社」を設立し、グラント家が正式に経営に携わる

– 英国植民地向けに輸出開始

1880年

-現在も使用されているダンネージ式熟成庫完成

1889年

-初代ジョン・グラント他界

1890年

-二代目ジョージ・グラントも他界、妻が引き継ぐ

1895年

-母親に代わり、ジョンジョージが蒸留所のオーナーに

1898年

-共同出資していたパッチソン・エルダー社が倒産し、多額の借金を負う

1930年

-借地としての契約が終了し、土地を購入

1949年

-三代目ジョージ・グラント他界

1950年

-四代目ジョージ・S・グラントがオーナーに

1954年

-ダンネージ熟成庫の扉が現在の赤色に

1960年

-ブレンデッドの需要拡大を受けて、蒸留器を2基から4基へ

1961年

-ベンリネス山の水源からの水路を増設

1968年

-ブームが去り、ブレンデッドの大手契約会社との契約が断絶

-業界初のカスクストレングスをリリース

1972年

-効率を見直し、フロアモルティングを廃止し、キルンを仕込み部屋へ

1973年

-運送会社ストライキの影響もあり、石炭が倍の価格へ

-燃料を石炭から天然ガスに切り替える

-国内初のビジターセンターを設ける

1976年

-ウイスキー不況が続くが、将来のブームを予測し、蒸留器を6基へ増産

1977年

-後の英国首相サッチャーが蒸留所を訪れる

2002年

ジョージ・LS・グラントが五代目に就任

2007年

-ファークラスの代名詞ともなる”ファミリーカスク”をリリース

 

製法

スコットランド最高峰のベンリネス山の中腹に独自の水源を持っています。

ベンリネス山の雪解け水は、ピート層で濾過された軟水です。

 

原料はノンピートモルト

現在では生産効率を考えてフロアモルティングを行っていません。

蒸留には現在では珍しい天然ガスバーナーによる直火炊き蒸留。

元々は石炭を使用していましたが、価格高騰のタイミングで資源を天然ガスに切り替えています。

その後、より効率的で経済的な間接加熱も実験しましたが、個性が出せないと天然ガスを使用し続けているそうです。

 

グレンファークラス|ミリオン商事 より引用

蒸留器は、ウォッシュ・スチル(初留)26,500L/スピリット・スチル(再留)21,200Lとスペイサイド最大級

2基→4基と増設し、現在では3対6基のボール型直火炊き蒸留器が稼働しています。

年間生産能力は350万L10万樽以上貯蔵があるそうです。

熟成の特徴は100%シェリー樽熟成

30年以上前から変わらず、同じ契約先からオロロソシェリー樽を仕入れています。

1stフィルから4thフィルまで使い分け。

こちらも需要拡大を受け、元々は2ndフィルまでだったものを、3rd→4thと使用し始めた模様。

ちなみにサイズは”バット”(550L)

元々はスパニッシュオークのみを使用していたそうですが、現在は様々なタイプを使い分けています。

 

グレンファークラス|ミリオン商事 より引用

100年変わらない熟成庫。

レッドドアと呼ばれる赤い扉が特徴的です。

背の低い”ダンネージ式熟成庫”で、3段まで。

壁は石材、床は土間なのでラック式と比べて多湿

ベンリネス山から吹き下ろす冷風の影響でエンジェルズ・シェアは年間0.05%

低温多湿でゆっくりと熟成が進みます。