歴史の嗜み

カレンダーの歴史

いくつか前の記事では時計について触れました。

時計と同じく時間を司る概念であるカレンダー

普段何気なく使っていますが、9月の英語SeptemberSeptemって北斗七星をセプテントリオンというように7を意味していたような…という疑問に直面したため、一度整理してみようと思います。

カレンダーの歴史

太陰暦

太陰暦の始まりは、太陽が昇って沈むのに対して月は昇って沈みながら一定の周期で満ち欠けを繰り返していると古代バビロニア帝国が発見したためでした。

時代は紀元前18世紀の日本では縄文時代であった頃と言われています。

満月から新月を経て満月に戻るまでを一月(ひと月)。

日は昇って落ちるので単位は一日。

この太陰暦の考えは現在の日本語でもしっかりと生きていますね。

 

太陰太陰暦

太陰暦では、満月から満月までを一月と定めていたためその日数は29.5日と中途半端なものでした。

また一年ごとに少しずつずれてゆき、15年後には季節が真逆になってしまうそうです。

これでは不便なので考え出されたシステムが、今でも使われる(うるう)というシステムです。

その仕組みは、太陰暦では3年ごとに約1ヶ月ズレてしまうため、3年経つ度に1年を13ヶ月とするものでした。

このを取り入れた新しい仕組みを太陰太陰暦と呼びました。

実は日本でも明治時代までは天保暦という独自の調整を施した太陰太陰暦が、国暦として使用されていました。

 

ローマ暦

紀元前753年に、かのローマロムルスによって建国されたのですが、このローマはカレンダーの歴史に対してとても大きな影響を与えることになります。

建国当初は当時の大国家であるギリシャを倣い、農耕のための1年が10ヶ月の変則的な暦を使用していました。

それをローマ二代目の王ヌマ・ポンピリウスが1月と2月を付け加え、1年を12ヶ月と定めたことで現在の英語の月の名前の元である形が生み出されます。

また、後から第一月と第二月を付け加えたため冒頭にあったような2ヶ月間のズレが生じていくことになります。

賢王であったヌマはより便利なローマ暦を作りつつも、人々の慣れ親しんだ月の名前は変えなかったのです。

日本 英語 ラテン語

1月 January Ianuarius ヌマの建設した神殿の祀るローマの守護神ヤヌスが語源

2月 February Februarius 戦死者を追悼する月であったため、慰霊の主神フェブルウスから

3月March Martius 軍神であるマルスから

4月 April Aprilis 花開くという単語のaperioから

5月 May Maius 旅と商いの神マーキュリーから

6月 June Iunius  ユピテル神の妻女神ユーノーから

7月 July Iulius 後に太陽暦を導入したユリウス・カエサルの出生月の記念に改名

8月 August Augustus 後に閏年を修正したアウグストゥスを記念して改名

9月 September September 旧7月の意

10月 October October 旧8月の意

11月 November November 旧9月の意

12月 December December 旧10月の意

 

太陽暦

太陰太陰暦が生まれ、季節感も解消され問題はなかったように思われましたが、グローバルな国によっては未だ大きな問題を抱えていました。

宗教やその国の法律によっての導入法が変わってしまうため、多国間同士での日時の共有が難しかったのです。

そこで注目されたのがエジプトで発明された太陽暦でした。

太陰暦では月の満ち欠けによって一年や月の周期を確認するのに対して、太陽暦では地球の太陽に対する公転周期365日なのを基準に1年を捉えました。

紀元前45年頃この太陽暦をかのユリウス・カエサルローマへと導入し世界へ広めます。

そのため太陽暦はユリウス暦とも呼ばれるようです。

 

グレゴリオ暦

さて、現在導入されているのはグレゴリオ暦ですがこのグレゴリオとは何を表しているのでしょうか?

太陽暦でも僅かに残ったズレをより緻密に改善させたのがローマ法王のグレゴリオでした。

時は遡ること1582年の出来事であったといいます。

実はこのグレゴリオ暦よりも当時の日本の天保暦の方が正確であったと言われることもあります。

しかし、外交上諸外国との足並みを揃えるために明治政府はこのグレゴリオ暦1872年に正式に日本の国暦として導入しました。

それでも日本では長い間太陰暦が染み付いていた名残か、現在でも月という表記が残っているようです。

 

日本の旧暦

現在でも一般的に使用されているのはグレゴリオ暦ですが、よく旧暦という言葉を耳にしますよね。

この暦などの考えは太陰暦を使っていた日本のカレンダーの名残でもあります。

現在の季節

現在での季節の分け方といえば

春:3~5月

夏:6~8月

秋:9~11月

冬:12~2月

と言ったところでしょうか。

 

旧暦の季節

太陰暦の頃は二十四節季という考え方が中国から渡り、浸透していました。

この二十四節季は1年を4つの季節に分けて、それをさらに6等分することで季節を感じていました。

2月4日 立春(りっしゅん)

2月19日 雨水(うすい)

3月6日 啓蟄(けいちつ)

3月21日 春分(しゅんぶん)

4月5日 清明(せいめい)

4月20日 穀雨(こくう)

5月6日 立夏(りっか)

5月21日 小満(しょうまん)

6月6日 芒種(ぼうしゅ)

6月21日 夏至(げし)

7月7日 小暑(しょうしょ)

7月23日 大暑(たいしょ)

8月7日 立秋(りっしゅう)

8月22日 処暑(しょしょ)

9月7日 白露(はくろ)

9月22日 秋分(しゅうぶん)

10月8日 寒露(かんろ)

10月23日 霜降(そうこう)

11月7日 立冬(りっとう)

11月22日 小雪(しょうせつ)

12月7日 大雪(たいせつ)

12月22日 冬至(とうじ)

1月5日 小寒(しょうかん)

1月20日 大寒(だいかん)

現在でも馴染みのある名前がいくつかありますね。

 

 

カレンダーや季節、曜日の話などまだまだ他にもありますが、この回はこれくらいで留めておこうと思います。

「すべての道はローマに通ず」

というように欧米諸国のカレンダー事情はローマの影響を強く受けていますが、日本までは届かず、中国からの文化の導入の方が多かった当時の情勢が見えてきますね。

今一度しばらくはローマについて勉強し直そうと思います。

Cheers,